転勤族で住宅購入を検討すべきか?

窓がたくさんある紺色の一軒家

転勤が決まったときの対処は、持ち家が存在するかどうかで異なります。それまで生活をしていた持ち家があるのならば、まずはそれを売却するかそれとも空き家にして保持し続けるのかを考えなくてはいけません。仮に、家族が残って自分だけが転勤をする場合には住宅購入するよりも賃貸をした方が効率が良いことも多いです。反対に、最初から1人暮らしであった場合には売却をしてまた新しい住居を購入することを検討した方がわかりやすいといえます。

現実的にも、転勤のときには住宅購入を検討するときに重大なポイントが1つあります。それは、転勤までの期間です。住宅を購入するとはいっても、すぐに優良な物件を見つけられるわけではありません。日本の場合、転勤が決まってから早ければ数週間から1ヶ月間程度で転勤先が決まることも多いです。この状況だと、現実的に新築一戸建てを建設することは難しくまたモデルハウスを探すこともできない現状です。ですから、期間を考慮に入れて現実的に選択できる方法を考えることです。
これは、既に有している住宅を売却する場合も同様です。そもそも、それまで暮らしていた住宅を手放して売却するときにはその物件を購入してくれる希望者を募らなくてはいけません。いきなり取引を行うことができるわけではなく、宣伝や広告を作ってからそこから始めて自分が保有している物件の詳細を伝えることができます。この場合、準備期間が短いと現実的にどうすることもできない状態になります。

反対に、賃貸を前提に入れて話を進めていけばこれらの問題点は解決できます。仮に、住宅を保有していたとしても期間契約で賃貸で別の部屋を借りておけば、そこから新しい新居を探すこともできますし、自分が持っている住居を売却できるからです。加えて準備期間が短い場合であっても、それを補うための新しい部屋を賃貸で確保しておけば、新しい住宅購入をするだけの情報収集や取引の時間も確保できます。
転勤族の場合は、特に現状の保有している不動産の状態と転勤期間を必ずセットで考えなくてはいけません。その都度、住宅購入をするときには所有権移転のための手続きも必要ですし、資金も準備しなくてはいけないからです。住宅ローンの残債などを確認して、そのうえで正しい判断を行う必要があるので結局ある程度の時間を確保することは不可欠です。そのため、賃貸を行ってそこから次の段階にステップするという段取りをとる選択肢も考えておくことです。