土地探しのコツとは?

険悪な土地に建っている一軒家

住宅建設に必要な土地を探すときには、まず価格が釣り合っているかどうかを確認することが大切です。一戸建て住宅は、建築物だけの価格を見ているのではなく土地との価格の合算で考慮するのが一般的です。当然、土地の価格が上昇すれば合算価格にも影響を与えるので予算を多く見積もっておかなくてはいけません。
基準としては、住宅本体に割くお金は予算の7割程度であり土地については3割程度を配分することが理想だと考えられています。特に、注文住宅などのように住宅への要望を細かく伝えたい場合にはそれだけ内装や外観に対して予算をつぎ込まなくてはいけません。土地への価格は、最小限にできるようにしてそのうえで最善の住宅建設ができるように工夫をする必要があります。

また、土地探しでは現実的な快適感や安全性を考慮した2つの重要なポイントもあります。それぞれ、利便性と地盤の状態です。
まず、利便性に関しては本当に生活に適した土地であるかどうかが大切です。同じ地域であっても、土地にはそれぞれ異なった価格が付いていることがあります。いわゆる地価と呼ばれるものですが、ここには需要と供給が大きく関連しています。同じ地域であるにもかかわらず、明らかに価格が落ちているような土地は何らかの問題点が存在するケースが大半です。この代表的なものが、不便な立地です。
生活を快適に過ごすためには、周囲にショッピングモールや公共施設、あるいは交通手段があるかどうかを確認しなくてはいけません。仮に、利便性がないと判断できる場合には周囲の施設にアクセスできるだけの手段を手に入れる必要があります。周辺環境で求められる条件には必ず違いが生じるので、現地に行って現実的な利便性の確認を行うことは必須です。

そして、地盤の状態も土地探しで最も重要なポイントです。日本は、特に地震が非常に多い国であるため地盤を強化して建築基準法を満たす安全な住宅が求められています。問題なのが、地域によっては他の場所と比較しても地盤がとても悪いところがあるという点です。
例えば、高低差が存在する土地です。住宅は、土台を平行にしてそのうえに建設していかないと十分な強度を保てません。地盤を強化するときも、それに耐えられるだけの準備をする必要があります。画像や情報だけを確認するのではなく、専門的に調べてもらったり現地に行って自分の目でバランスの良い土地であるかどうかを確認することです。